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音声認識API徹底比較2025:Whisper・Google・Azure・AWSの精度・価格・日本語対応を検証

Kaigi AI編集部最終更新: 公開: 10分で読めます
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音声認識APIを選ぶとき、何を基準にすればいいか迷う方は多いはずです。特に日本語対応の品質は各サービスで大きく差があります。

この記事では、主要4サービスを実際のユースケースで比較します。

比較対象の概要

サービス提供元モデル名
Whisper large-v3OpenAIWhisper
Speech-to-TextGoogle CloudChirp / Universal v2
Azure AI SpeechMicrosoftFast Transcription
Amazon TranscribeAWS

1. 日本語認識精度

2026年8月23日追記(重要): この節にはもともと4サービスのWER(単語誤り率)比較表と、専門用語ごとの認識率のパーセンテージを掲載していました。当社が独自に測定した値だと注記していましたが、その測定を実施した記録が当社に残っていません。出典を示せない数値、まして他社製品を採点した数値は掲載すべきではないため、削除しました。

日本語精度は、次の3つで大きく変わります。数値の比較よりも、この3点を自社の音声で確認するほうが確実です。

  • 音質 — マイクの距離、背景ノイズ、複数人の同時発話
  • 語彙 — 社名・製品名・業界用語が学習データにあるか、辞書登録できるか
  • 話し方 — 早口、言い淀み、方言、日本語と英語の混在

各サービスとも無料枠があります(本記事の価格表を参照)。自社の実際の会議録音を同じファイルで各社に通し、修正にかかった時間で比べるのが、公開されたどのベンチマークよりも自社にとって正確です。各社が公開しているベンチマークを参照したい場合は、それぞれの公式ドキュメントをご確認ください。


2. 価格比較

以下は記事執筆時点の公開価格です。各社とも改定されるため、必ず公式の料金ページで最新をご確認ください。

音声認識のみ(文字起こし)

サービス価格無料枠
OpenAI Whisper API$0.006 / 分なし
Google Speech-to-Text$0.016 / 分(Standard)60分/月
Azure AI Speech$0.011 / 分5時間/月
Amazon Transcribe$0.024 / 分60分/月(12ヶ月)

月100時間処理した場合のコスト:

サービス月額コスト
Whisper$36
Azure$66
Google$96
Amazon$144

Whisperが最も安価です。ただし、自前でAPIを呼ぶ場合はインフラコストも考慮が必要です。


3. 処理速度・レイテンシ

バッチ処理(録音ファイルのアップロード)

2026年8月23日追記: ここにもサービスごとの処理秒数の表を載せていましたが、こちらも測定記録がないため削除しました。バッチ処理の所要時間は、同じサービスでもリージョン・同時実行数・GPU構成・音声の長さで大きく変わるため、横並びの1つの数字にはできません。

当社が測定値として示せるのは自社サービスの分だけです。Kaigi AI(Whisper+Claudeで議事録まで生成)では、60分の音声で約5分(2026年7月31日の本番実績12件・15秒〜104分から回帰した見積り。混雑状況・音声の長さ・翻訳の有無で前後します)。他社のバッチ所要時間は各社の公式ドキュメントをご確認ください。

リアルタイム処理(ストリーミング)

サービスストリーミング対応
Google◎ 対応
Azure◎ 対応
Amazon○ 対応
Whisper△ 制限あり(本来バッチ向けのモデル)

リアルタイム字幕が必要な用途ではGoogleまたはAzureが適しています。遅延のミリ秒数は当社で測定していないため掲載していません。


4. 多言語対応

Whisperは99言語に対応しており、言語の自動検出機能があります。

サービス対応言語数自動言語検出
Whisper99◎ 高精度
Google125○ 対応
Azure100+○ 対応
Amazon75△ 限定的

英語・日本語混在(コードスイッチング)への対応:

  • Whisper: 自動で両言語を認識(強み)
  • Google: 言語ヒントが必要
  • Azure: 言語ヒントが必要
  • Amazon: 基本的に1言語設定

なお、これはWhisperというモデル自体の特性です。Kaigi AIの現在の設定では、混在音声でも冒頭の言語が全体に適用されることがあるため、主に話される言語を指定していただくと安定します。


5. プライバシー・データポリシー

企業データを扱う際の重要な観点です。

サービスデータ保持学習への利用
OpenAI Whisper API30日デフォルトOFF(Zero Data Retention利用可)
Google設定による設定による
Azure設定によるEnterprise契約でOFF可
Amazon設定によるデフォルトOFF

日本企業の場合、国内リージョン(東京)での保管が可能かどうかも確認が必要です。

  • Google: asia-northeast1(東京)あり
  • Azure: Japan East / Japan West あり
  • Amazon: ap-northeast-1(東京)あり
  • Whisper API: 米国リージョンのみ

6. APIの使いやすさ

Whisper API(最もシンプル)

import openai

with open("meeting.mp3", "rb") as f:
    transcript = openai.audio.transcriptions.create(
        model="whisper-1",
        file=f,
        language="ja"
    )
print(transcript.text)

Google Speech-to-Text

from google.cloud import speech

client = speech.SpeechClient()
with open("meeting.mp3", "rb") as f:
    content = f.read()

response = client.recognize(
    config=speech.RecognitionConfig(
        language_code="ja-JP",
        model="latest_long"
    ),
    audio=speech.RecognitionAudio(content=content)
)

WhisperのAPIは数行で実装できるシンプルさが特徴です。


ユースケース別おすすめ

ユースケースおすすめ
会議録音の事後文字起こしWhisper large-v3
リアルタイム字幕Google / Azure
多言語混在の会議Whisper
高頻度・大量処理Whisper(コスト)
コンプライアンスが厳しい環境Azure(日本リージョン)
既存GCP環境Google
既存AWS環境Amazon or Whisper

まとめ

  • 多言語対応:Whisperは99言語に対応し、自動検出も備える
  • コスト:公開単価の比較ではWhisperが最安
  • リアルタイム処理:GoogleまたはAzure
  • 国内データ保管:Google・Azure・Amazon(Whisper APIは米国)

会議録音の文字起こし・議事録自動化という用途では、精度・コストの両面でWhisperが最も優れた選択肢です。Kaigi AIはOpenAI Whisperを採用し、データを東京リージョン(国内)に保管しています。 Whisperの日本語精度は、無料の文字起こしツール(登録不要・3分まで)でその場で確かめられます。

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録音から自動で埋めたい方は、Kaigi AIを月45分まで無料でお試しください。クレジットカード不要・30秒で登録完了。

データの保管はAWS東京リージョン。文字起こしはOpenAI、AI処理はAnthropic(いずれも米国)が担当します。

Kaigi AI編集部

AI議事録・会議効率化の専門メディア。Whisper・Claude AIを活用したビジネス向け文字起こしソリューションの情報を発信しています。