AI議事録は学習に使われる?国内サーバーに保管される?【2026年最新】
「AI議事録ツールに社内の会議を録音・アップロードして大丈夫だろうか」「入力した内容がAIの学習に使われて、どこかで漏れないだろうか」——議事録づくりをAIに任せたいと思いつつ、この不安で導入をためらう担当者は少なくありません。
結論から言うと、多くの主要AIベンダーは「APIやビジネス向け製品経由で送られたデータは、デフォルトではモデルの学習に使わない」と明言しています。ただし「学習に使わない」と「保管場所」「一時的な保持期間」は別の話です。この記事では、それぞれを分けて、公式情報源を引用しながら整理します。
「学習に使われない」の実際
AI議事録ツールの多くは、文字起こし・要約の処理をOpenAIやAnthropicなど外部AIベンダーのAPI経由で行っています。これらのベンダーは、API経由のデータの扱いについて次のように公表しています(いずれも2026-07-07時点で公式ページを確認)。
| ベンダー | 学習利用 | データ保持期間(API) | 出典 |
|---|---|---|---|
| OpenAI | デフォルトでは学習に使わない(オプトインした場合を除く) | 不正監視のため最大30日保持後に削除 | Enterprise privacy at OpenAI(2026年1月8日更新) |
| Anthropic(Claude API) | 明示的な許可がない限り学習に使わない | 原則30日以内に削除(Zero Data Retention契約時は応答後に非保持) | How long do you store my organization's data? |
つまり「学習されない」という言葉だけでは不十分で、正しくは「デフォルト設定では学習に使われず、不正監視などの目的で一定期間(最大30日程度)だけ一時的に保持されたのち削除される」というのが実態です。無料の個人向けチャットサービス(学習利用をオプトインできるもの)とは条件が異なる点にも注意してください。
「国内サーバー」の意味を分けて考える
「国内サーバーに保管されるか」という質問には、実は2つの論点が混ざっています。
- 文字起こし・議事録データが最終的にどこに保管されるか(保管場所)
- AI処理のために一時的にどこの国のサーバーを経由するか(処理経路)
多くのAI議事録ツールは、保管こそ国内リージョンでも、文字起こし・要約処理そのものは海外のAI APIを経由します。「国内サーバー」を謳うツールでも、この2つを混同していないか確認することが大切です。
Kaigi AIのデータフロー(正直にお伝えします)
Kaigi AIの実際のデータの流れは次のとおりです(セキュリティページにも同内容を掲載)。
- 保管場所:音声・動画・議事録テキストの保管は、すべて**AWS東京リージョン(ap-northeast-1・国内)**のみで行います。
- AI処理:文字起こしはOpenAI、議事録・翻訳生成はAnthropic(Claude)のAPIを利用しており、処理の瞬間はデータが米国に送信されます。これらのAPIはいずれもデフォルトで学習に使われず、不正監視のため最大30日保持後に削除されます(上表・2026-07-07時点)。
- 音声・動画ファイルの即時削除:文字起こし完了後、音声・動画ファイルは自動的に削除されます。保管されるのは文字起こしテキストと議事録データのみです。
- 通信・保存の暗号化:通信はすべてHTTPS(TLS 1.2以上)、保存データはAES-256で暗号化されます。
- ミーティングボット利用時:Zoom・Google Meet・Teamsの自動参加ボットはRecall.ai(米国・SOC2 Type II取得)のインフラを経由しますが、録音データは東京サーバーへの転送完了後すぐに削除されます。
「AI処理の一部を海外のAPIが担っている」こと自体は、多くの海外製・国産AIツールと共通の構造です。Kaigi AIではこの経路を隠さずに開示することを方針にしています。「すべての処理が完全に国内で完結する」という表現は、実際の技術構成上は誇張になるため使いません。
なお、議事録を生成するAIエンジンには日本発のAI企業のモデルを選べるプランも用意しています。国産AIを使う場合でも、音声・動画・議事録データの保管自体は変わらずAWS東京リージョンです。詳しくはこちら。
機密性の高い会議で確認すべき3つのポイント
社外秘・個人情報を含む会議の議事録をAIツールに任せる前に、次の3点を確認することをおすすめします。
- 保管場所:文字起こし・議事録データの最終的な保管リージョンはどこか
- 学習利用の有無:入力データがベンダー側のモデル学習に使われる設定になっていないか(デフォルト設定を確認)
- 保持期間:不正監視などの目的で、どのくらいの期間データが一時的に保持されるか
これらは各ツールの公式セキュリティページ・プライバシーポリシーに明記されているはずです。「国内対応」「安心・安全」といった言葉だけでなく、一次情報を確認する習慣をおすすめします。
よくある質問
Q. AI議事録ツールに入力した会議の内容は、AIの学習に使われますか?
多くの主要AIベンダー(OpenAI・Anthropicなど)は、API経由のデータをデフォルトではモデル学習に使わないと公表しています(2026-07-07時点)。ただし、ツールによって設定や契約条件が異なるため、利用しているツールの公式ポリシーを個別に確認してください。
Q. Kaigi AIのデータは国内サーバーに保管されますか?
音声・動画・議事録テキストの保管は、すべてAWS東京リージョン(国内)です。ただし文字起こし・議事録生成のAI処理は、OpenAI・Anthropicなど海外のAPIを経由します(処理時に一時送信)。
Q. 音声・動画ファイルはいつまで残りますか?
文字起こし完了後、自動的に削除されます。保管されるのは文字起こしテキストと議事録データのみです。
Q. 「学習に使われない」なら保持期間は0日ですか?
いいえ。多くのAPIは不正監視・サービス提供のため、最大30日程度は一時的にデータを保持したうえで削除します(2026-07-07時点、OpenAI・Anthropic公式ポリシーより)。「学習利用」と「一時保持」は別の論点です。
まとめ
- 「学習に使われない」は多くの主要AIベンダーでデフォルト設定として公表されているが、無条件ではない
- 「国内サーバー」は保管場所と処理経路を分けて確認する必要がある
- Kaigi AIは保管をAWS東京リージョンに限定しつつ、AI処理の一部が海外APIを経由する事実を隠さず開示している
データの扱いについてさらに詳しく知りたい方は、セキュリティ・プライバシーページもあわせてご確認ください。
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